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『EKD No.78』(2019.5.7)

2019/05/07 12:54:18

「平成から令和へ」 ~つなぎのキーワードは、「平和」!~ 

4月30日、とうとうそのときがやってきました。私の「平成最後の日」は、長男家族と一緒に、一歳半になる孫の男の子の一足早い「端午の節句」でした。どちらかと言うと、一刻もお喋りの止まらない孫娘(4月に杉並区内の幼稚園に年少組として入園したばかり)に、主役の座を奪われた感が無きにしも非ずではありましたが、家族が集まり、麦茶とお好み焼きでお祝いできたことは、じぃじとばぁばにとっては至福の喜び。大変意義深い節目となりました。

子どもたちが我が家にやってくる前に、何気なくテレビを眺めていたら、素晴らしい言葉が耳に飛び込んできました。それは、新上皇后になられた美智子様に関する話題の際、末盛千枝子氏が発した「大人になってからのあなたを支えるものは、子ども時代のあなたです」という言葉です。少し調べてみると、どうやら原典は、石井桃子氏の次のことばにあるようです。

子どもたちよ 

子ども時代を 

しっかりと 

楽しんでください。

大人になってから

老人になってから 

あなたを支えてくれるのは 

子ども時代の「あなた」です。

「子ども時代の今を、大切に過ごしなさい。そこで得られた貴重な体験は、大人になってから、いや老人になっても、あなたの生き方を支えてくれるのですから」というメッセージは、保育に携わる私に、「一句入魂」の言葉となって心に届きました。

テレビと言えば、某通信会社のCMで流れるコピーにも、心を動かされました。「平成」→「平和」→「令和」というもので、「平成」と「令和」をつなぐものが「平和」である、というのが、私の解釈です。「令和」の英訳であるbeautiful harmony(うるわしい調和)とともに、確かに記憶に留めておくことにいたします。

佼成学園幼稚園で、何度となく唱える「やくそく」の「今日の一日元気よく みんな仲良く遊びましょう」。平和を希求する子どもたちを育成するために、忘れてはならない指針です。「仲よく遊ぶ」ことは、「より良い人間関係を築く」ことを学ぶことであり、それは取りも直さず、「平和づくりのための歩みである」と言っても過言ではありません。

ところで、今号から始まる『EKD』。そのネーミングについては、前号では全く触れませんでした。賢明な保護者の皆さまは、既にお察しのことと思います。蛇足とは思いながらも、あえて記すことにいたします。E(園長の)K(給田)D(だより)です。「令和」を、『No.78』から始めることにいたします。

松森憲二拝

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