トピックス

2016年11月

グリーンバス2号車遅延情報

2016/11/11 9:10:10

11月11日登園時、グリーンバス2号車「グローリオ」以降約30分の遅れです。ご迷惑をおかけしています。

緊急情報

2016/11/11 6:40:12

現在緊急情報はありません。

グリーンバス2号車遅延情報

2016/11/10 8:56:17

11月10日登園時、グリーンバス2号車「グローリオ」以降約10分の遅れです。ご迷惑をおかけしています。

29年度入園(追加募集)について

2016/11/04 14:00:32

29年度入園者の入園手続きは終了しました。追加募集は現時点ではございません。

園長の「給田だより」(2016年11月号)

2016/11/01 6:13:31

“微笑み”が気づかせてくれたこと」  ~あるママの実践レポートより~

私なりの「子育て支援策」の一つが、今年度スタートした“トークライブ「給田だより」”です。7月から10月まで3回の実施し、毎回30名ほどの保護者の皆さまがご参加くださいました。リピーター、とりわけ皆勤賞(?)は14名でした。

各回の初参加者にお渡ししてきたのが、私の手書きによる「○○の微笑み」です。例えば、   参加者が花子さんならば、「花子の微笑み」です。ストックしてあった写真配付用の台紙に、サインペンで書いたものなのですが、トークライブに  ご参加くださる方へのせめてものお礼、そして 「良き親子関係でありますように」との願いを 込めた「○○の微笑み」(以下、「微笑み」と略します)が、どうやらお母さま方に、ひいては子どもたちの役に立っているようなのです。(これって、「霊験あらたか」って言うのかな!?)

1回目のトークライブの中で、私はお母さま方に、次のような問いかけをいたしました。「皆さん、最近声変わりをなさった方はいらっしゃいませんか?お心当たりの方は、お手をおあげください」。園長はいったい何を言っているのだろう、という空気で、「…」。続けて私は、「皆さんは、お子さんが今よりも小さい頃、“○○ちゃ~ん”と優しく  語りかけておられたことでしょう。でも、ある程度言葉でのコミュニケーションが通じるようになる3歳ころから、子どもに対する話し方がかなり変化してきているのではありませんか?特に言うことをきかないとき、怒鳴ったりしていませんか?実は、子どもたちは、あの優しいお母さんはどこに行ってしまったの?と、ギャップに  戸惑っているのです」と話しました。そして、再度尋ねたのです。「最近声変わりした方?」今度は、多くのママたちから手があがりました。きっと、誰にも身に覚えがあることだったのでしょう。お母さま方に、母性の象徴である「笑顔」を意識していただくことを願い、メールでの申し込みのお名前を予め書き入れたものが、「微笑み」だったのです。(安心してください、非売品です。)  

10月12日、年少児のあるお母さまから、次のメールをいただきました。この方は、1回目(7月8日)のトークライブの後、「微笑み」を部屋に貼り、怒らないでいた日には金色のシールを一枚貼るという宿題を、自らに課しておられたのです。

先日の運動会、子どもたちの素晴らしい努力の積み重ねで大成功でしたね!園長先生の仰ったとおり、「どうしてそんなに可愛いんですか?」という言葉がぴったりでした。子どもたちが諦めずに頑張れるように、素敵な衣装や道具、先生方のサポートに本当に感謝しています。スーパーに買い物に行くときにも、「金メダルをつけていく!」と疲れた顔も見せずにキラキラしていました。ありがとうございました。
 さて、園長先生から7月8日にいただいた私の宿題、どうなったかご報告したいと思います。いただいてから、最初は全くできず、私には怒らないなんて無理だ…と思っていました。8月中は、ただのインテリアになっていました。シールを貼れないことが、だんだん苦痛になりました。ニコニコしてるなんて、無理だ…と思い、しばらく忘れることにしました。忘れていたら、ある日、ふと気づきました。私、子どもに対しても自分に対しても、完璧を求めすぎて怒りまでのボーダーラインを下げているんじゃないのかな?また、自分にも、微笑みが一日中できないとシールが貼れない、とハードルを上げすぎてしまっていたのかもしれない。別に、丸一日怒らないようにしなくてはいけないわけじゃない、とハッとしました。子どもに求めすぎていたことを、できなくてもいいや!と思うようにし、自分に対しても、一日振り返って「うん、今日は子供と楽しく話ができた」と少しでも思えたら今日は大成功だな、と考えるようにしました。結果より経過を、子どもにも自分にも当てはめました。そうすると、今までは怒りたくなって6秒待つなんて無理!と思っていたのに、怒ることすら忘れることも出てきました。ああ、こんな私にもちょっとだけアンガーコントロールができたかもしれない。そして、私の怒りの原因は、自分にも子どもにも完璧を求めすぎていたんだ、と思えるようになりました。もちろん、今でも怒ることはあります。でも、気持ちの切り替えが早くできるようになった気がします。そんな私を、子どもが言うには、「まだ金メダルじゃないけど、ママがんばってる」だそうです!嬉しい。金メダルを貰えるのは、成人した時かな?結婚した時かな?前回(9月9日)の素敵なお母さまのお話に出てきた「社会にお返しする」、そこまで頑張れそうです。
 「微笑み」をいただいてから96日、私のシールはその半分にも満たない41枚。満開ではありませんが、お花畑の丘くらいにはなったかなと思います。その写真を送ります。少なくてお見せできないと思っていましたが、これが私の頑張っている過程です。自分のためにも、しっかり記録に残しておきたいと思います。13日(3回目)、楽しみにしています!よろしくお願いします。

パソコンを立ち上げるや否やこのメールを読み、直ぐに以下のように返信いたしました。

今朝登園して一番に、嬉しいメールを読ませていただきました。そして、「微笑み」との素敵なスリーショット写真(親子での写真だったので…)、私の宝物になりました。今晩、家内に見てもらおうと思っています
 いつも饒舌な私が、いま何と表現してよいかわからないほどの感激に浸っています。この後、じっくり読ませていただきます。ただこの瞬間にお伝えしたいことは、「96分の41」の確率の高さです。何と4割2分7厘!野球でいうなら、文句なしの首位打者、しかも前人未到の4割台です!第3回目のトークライブは、絶対、○○さまの出番、ぜひ皆さまにご紹介したいのですが、いかがでしょうか?今回のテーマ(「アンガーマネジメントから始めよう!」)に“どストライク”な内容で、何とかお許しいただきたいと強く願っております。もちろん匿名です。ご安心ください。お許しいただけない場合は、涙を呑んで  諦めますが…。お忙しい中恐縮ですが、OKのご返事をお待ちしております。

間もなく返ってきたのが、次のメールです。

お返事ありがとうございます。園長先生からのメールを拝読して、初めて涙が出ました。人から認めて貰えるってなんて嬉しいんだろう、と私も朝から何とも言えず満ち足りた気分です。結論から申し上げますと、匿名でなら…。ただ、私は、前回の素晴らしいお母さまのような人間ではありません。毎日反省、一生懸命頑張りすぎて自分を苦しめてしまうような、本当に素敵なお母さまとはほど遠い人間です。でも、いつも子供たちのことを考えるところだけは素晴らしいお母さまたちと変わらないと思っています。思いつくまま 書きましたので、園長先生の方でまとめてくださると有難いです。お忙しいのに、お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

手を加える余地などなかったので、そのまま ご紹介いたしました。もちろん匿名で。すると、トークライブ後の夕方、このようなメールが…。

今日のトークライブ、ドキドキしながら参加しておりました。園長先生が読んでくださると、私の情けない体験談がとても心に響いて、自分のことなのに不覚にも涙が溢れてきました…。最初、自分の話に感動したのかと思いましたがそうではなく、トークライブを通じて自分に気づきを与えてくださった園長先生に感謝の気持ちがこみ上げてきたからでした。子育てに行き詰まってもがくように申し込んだ第1回から、少しでも前進できたのは、園長先生からのプレゼントがあったから。それをきっかけに来た道を進んだり戻ったりしながら、今日まで這い上がることができました。苦しかった、本当に苦しかったです。でも、少し前に進むと、周りの景色が変わるように、考え方や感じることが変わってくるものだなあと今は思っています。これからも子育てのどん底に行くことはあると思います。だけど完璧や正解を求めすぎず、言いすぎず、思いつめすぎず、「微笑み」と共に少しずつ前進できるといいなと思います (あえて前進するよう頑張りますとは言いません。振り返ったら進んでいた、くらいの気持ちで)。
 そして、トークライブを通じて何か気づきたいんだと思っておられる保護者の方が多く、少し安心しました。そういう環境に恵まれた幼稚園と関わることができて、本当に有難いです。下の子も必ずお世話になって、〇年間もこのような時間をみなさんと共有できたら、どんなに幸せだろうと思います。来年度も、お忙しいとは思いますが、お時間の許す限りこのような機会を作ってくださると嬉しいです。本当にありがとうございました。これからも、またいつか宿題のご報告ができたらいいなと思います。

私は、「子育てに行き詰まってもがくように申し込んだ」、「苦しかった、本当に苦しかった」という悲痛な声に触れて、「ああ、そうだったのか、それほどまでに…。でも、少しはお役に立てているとしたら有り難い」との思いを強くしています。

先に「霊験あらたか」と冗談ぽく表現しましたが、お(ふだ)(?)としての「微笑み」に大した価値はありません。「お母さまが今の心境になられたのは、ご自身の深い自己洞察と真摯で素直な実践とで、「微笑み」に生命(いのち)を注がれたからなのですよ」と、私は声を大にして叫びたい!  

松森憲二拝 

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