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2012年4月

園長の「給田だより」(平成24年4月号)

2012/04/01 9:00:00

 初めまして。本年4月より、佼成学園幼稚園の園長に就任いたしました松森憲二と申します。よろしくお願いいたします。

 園長としての最初のお仕事は、4月6日、温知学舎世田谷区立烏山小学校にお招きいただき出席したことです。佼成学園幼稚園から24名が入学し、全入学生85名中の約3割を占めていたことも驚きでしたが、それ以上に度肝を抜かれたのは、来賓の中でも最初に佼成学園幼稚園長の名前が読み上げられたことでした。予期せぬことに、急に緊張感が高まりましたが、本園の果たす役割の重要性を、改めて認識することができました。

 今月8日は、降誕会‐花まつり(お釈迦さまのお誕生日)です。お釈迦さまがお生まれになって、右手で天を、左手で地を指さして、「天上天下唯我独尊」とおっしゃったというエピソードは有名です。生まれてすぐの赤ちゃんが、そんなことを言うなんて、もちろん信じられることではありません。また、すべての人を救いたいと修行され悟りを得られたお釈迦さまが、自分だけが尊くて、他のものは尊くない、とおっしゃるはずもありません。ならば、その言い伝えは、何を物語っているのでしょうか。

 それは、「だれもがみんなかけがえのないいのちをもって、この世に生まれてきた、つまり、みんな尊い存在である」ということを、象徴的に表している、と教えていただいています。その教えは、仏さまの教えの最も根本のものであると言ってよいでしょう。この世に存在するものはみんな尊い、易しく言い換えれば、「ダメな子は一人もいない」ということです。

 私たち佼成学園幼稚園の教職員は、一人ひとりの園児に対し、仏さまの教えの根本精神を基として、一人ひとりの園児に接し、その成長を見守っていくことを心掛けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 最後に、今月の私自身の目標をご紹介します。烏山小学校校長の宮田利幸先生が、新入学の児童たちに、小学校で大切にすることの一つとしてお話しされていた「笑顔でニコッとあいさつをしましょう」です。「ニコッと」というところがとても気に入りました。ちゃんと私が実践できているかどうか、園児のみなさん、保護者のみなさん、毎日チェックをお願いいたします。

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