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2012年10月

園長の「給田だより」(2012年10月号)

2012/10/01 9:00:00

“成長”の軌跡 
~「夏休みを振り返って」を拝読して ~

 園児、ご家族にとっての夏休みを、約半月後ではありましたが、私は有り難く追体験させていただきました。それは、親御さんから寄せられた「夏休みを振り返って」の文章を読ませていただいたからです。いずれの文章も、愛情溢れたタッチで綴られており、ユーモアたっぷり、現実たっぷり、そして成長たっぷりの玉稿ばかりでした。園長として初の読後感は、「どの文章も素晴らしい子育ての資料・教材である」というものでした。中には、イラストやシールなどを活用したものもあり、そのまま幼稚園の先生になってもらいたい、と思わせるような作品(?)もたくさんありました。

 全体をとおして感じるのは、“成長”の二文字が、そこかしこに躍っていることです。水が怖かったのが、シャワーで顔を洗えるようになったり、祖父母の家での一人お泊りが、当初の予定の1泊から、日一日と日を重ね、5泊にまで延びたことや、身内ばかりでなく他人の年下の子に思いやりをかけられるようになったりなど、数々の挑戦と成長の軌跡が見事に描かれています。

 中には、自己主張が強くなったり、親に対して反発するようになったりで、正直なところ大変な夏休みになってしまって…、ということも書かれてありました。でも、その前後に必ず「自我の芽生えなのでしょうが…」との言葉が添えてありました。まさにその通りだと思います。

 少し気の早い話かもしれませんが、親の言いなりのままで大きくなってしまったら、むしろその方が心配です。私は決して、親に反発することを奨励しているのではありません。「自我の芽生え」を上手に育てていただきたいのです。大切なのは、親子のコミュニケーションです。双方向のコミュニケーションが円滑にできることによって、子どもも親も、ともに成長できるのではないでしょうか。

 取り上げたいエピソードは数知れずあるのですが、その中の一つ、年少組のS君の話。旅行先で大きな大仏さまを見上げた時、なんと幼稚園で歌う「おまいりの歌」を大声で歌ったそうです。もちろん親御さんたちは、微笑ましく見てくださっていたと思います。入園してわずか4か月、よくそこまで生活習慣化(?)してくれたなあ、と感心した次第です。

 あちこちのアミューズメントパークの名称が文中に登場し、ご家族で楽しんでおられる様子に触れさせていただくと、私は本気で行ってみたくなりました。「年甲斐もなく」と言われそうですが、保護者ライターの皆ざまの、生き生きとした表現の副産物だと思います。

 10月7日には、2学期最大のイベントである「運動会」を迎えます。「佼成学園幼稚園の運動会はすごい」との声をあちこちで耳にしてきただけに、楽しみにしていました。園庭では連日、各学年とも本気モードの練習が繰り広げられています。各自の金メダルに向けて、活躍してくれることを願っています。

 最後に一言、「佼成学園幼稚園の運動会は、本当にすごいですよ」。

松森憲二拝

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