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2014年6月

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園長の「給田だより」(2014年6月号)

2014/06/01 9:00:00

「いつも見守っているよ!」
  ~施設も園児を育てるスタッフです~

 5月5日の某新聞のコラムを眺めていると、「サンマ」の文字が目に飛び込んできました。「サンマ」とは、子どもたちの遊びに欠かせない条件(環境)である「時間・空間・仲間」(三間)のことです。筆者は、「サンマを上手に確保するつとめが社会にある」と結んでいました。「時間・仲間」が大切であることはもちろんのことですが、「空間」である諸施設も、子どもたちを育てる重要なファクター、いわば育成スタッフの一員であるということを再認識した、「こどもの日」の朝でした。

 今月号では、上の内容に関連して、我が幼稚園の諸施設をご紹介いたします。保護者の皆さまは、もうすでに園の施設についてはお馴染みですので、何を今さら、という感じを持たれていることでしょう。ポイントは、園長目線から見たネーミング。私の思いや願いをお汲み取りいただければ幸いです。ただし、以下のネーミングは、決して公式のものではなく、あくまでも私個人の表現であることを、予めお断りしておきます。どうか、しばしの間、松森ワールドにお付き合いください。

 まずは、正門。私は、「旅立ちゲート」と呼んでいます。正門に一歩足を踏み入れれば、そこは園児にとっては神聖な学びの場です。保護者の皆さまにとっても、正門での「行ってらっしゃい」は、新しい一日の始まりを意味していることでしょう。親子ともに覚悟を固め合う、厳粛なゲートなのです。バス通園児にとっては、バスの扉がそれに匹敵するのではないでしょうか。

 次は、正門から玄関までの通路。わずかな距離とは言え、子どもたちの一歩一歩は、親からの自立の象徴です。毎朝子どもたちは、その「自立ロード」を進んで、玄関にいる私の前に立ち、挨拶をします。「園長先生、おはようございます」と。

 玄関を入ると六角ホール。そこは、佼成学園幼稚園ならではの貴重な空間であり、登園・降園時には、仏さまとの出会いが待っています。たとえ短い時間ではあっても、日々の積み重ねは、きっと子どもたちの心を深めてくれるに違いありません。「仏さまプラザ」は、佼成の宝物です。

 少し進むと、左側に大きな窓。外から見ると、保育室に行く子どもたちの姿が目に入ります。子どもたちの中には、手を振って保護者の皆さまを見送っている子もいます。「絆ウインドウ」です。

 六角ホールから園庭までの遊歩道(?)は、  子どもたちにとって、最大の憩いの場、癒しの場です。「おさかなプロムナード」がぴったりですよね。降園時には、「おさかなさ~ん、ばいば~い」という子どもたちの明るい声が、園長室に響きます。子どもたちとの対話のきっかけを作ってくれる空間でもあり、私も頼りにしています。

 そして、その先が、いよいよ本園が誇るべき園庭です。「のびのびグラウンド」というネーミングはいかがでしょうか。広さは約3,500㎡。単純に園児数で割れば、一人あたりの面積は、約8.4㎡、つまり、約2.5坪=畳5枚分ということになります。この数字が広いか狭いかはそれぞれの感じ方に委ねるしかありませんが、一人の子どもが少なくとも4畳半以上のスペースをもっているのです。 

 ある日の入園説明会でのやりとりです。参加してくださった一人の保護者が、子ども以上に目を輝かせながら、「この園庭で遊ばせてもらえるのですか?」とのご質問。案内役の私は。即座に「もちろんです!」と応えました。その方は、園庭の広さに驚かれたこともあったでしょうが、それだけではなく、この園庭で展開する子どもたちの自由遊びや、運動会などへの期待が込められている一言であると、即座に私は感じました。

 保護者の皆さま、そして、私たち保育者にとって愛しい存在の子どもたちが、この園庭で思う存分遊んでいる姿を想像するだけでも、ワクワクドキドキ感が高揚してきます。先達から賜った広い園庭、これからも未来に受け継ぐべきものとして、大切に育てていかなければなりません。

 今夏、創立60周年記念事業の一つとして、園庭整備工事を予定しております。リニューアルする園庭が、気力・知力の源となる体力(基礎的運動能力)の向上を、子どもどもたちにプレゼントしてくれることを夢見て、真摯に取り組んでいかなければ、との思いを強くしております。

 最後に、保育室。もちろん…「天使ルーム」です。可愛い子どもたちの笑顔を思い浮かべれば、ネーミングの理由は、言わずもがな…、ですよね。

今月の松森ワールド、これにて終幕です。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました

松森憲二拝

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