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園長の「給田だより」(2014年10月号)

2014/10/03 15:33:52

「運動会は、最高の“総合学習”なんです!」 ~“日本一の佼成”を実感してください!~

猛暑を嘆いているうちに、朝夕の風はすっかり秋を感じさせるようになりました。秋と言えば、“○○の秋”。皆さまにとりましては、何の秋が到来しているでしょうか?幼稚園の秋は、何と言っても“スポーツの秋”。10月12日の本番に向けて、今まさに、“運動会の秋”真っ盛りです。

創立60周年記念事業としての園庭改修を終え、後援会の皆さまが園児のために作ってくださったお揃いのTシャツで迎える今年の運動会は、例年とはひと味もふた味も違ったものになるのではないかと、ワクワクしながら胸を膨らませています。

(お腹ではありませんので、念のため…。)

私は、園長就任以来、佼成学園幼稚園の運動会に「世田谷名物」という冠をつけてまいりました。充実した中身に触れ、保護者をはじめご家族の皆さまの大きな期待を肌で感じれば感じるほど、年々その思いを強くしています。

先日、佼成学園学園長の庭野日鑛先生から、「創立60周年の意義は、“一新”にあり」と教えていただきました。今年度初頭の抱負を「日本一の幼児体育園」とした私は、そのご指導に基づき、創立記念日を契機に、佼成学園幼稚園の運動会を「日本一の運動会」と呼ぶことに決定(?)いたしました。たとえ、誰が何と言おうとも…。

しかし、何をもって日本一と呼ぶのか?それが明確でなければ、所詮、園長の独り善がり、根拠のないスローガンに終わってしまいます。でも 皆さま、どうかご安心ください。以下の「佼成キッズの運動会、ベスト15!」は、担任から耳にする子どもたちの頑張りや成長を、私の視点から まとめたものですが、一つひとつの項目を熟読玩味していただければ、佼成の運動会がいかに 素晴らしいかを、おわかりいただけるはずです。 

まずは、【グループ編】から。

①  集団行動・団体行動ができるようになる。

②  ルールを守って戦えるようになる。

③  友だちと協力し合えるようになる。

④  チームの結束力を高められるようになる。

⑤  友だちを応援できるようになる。

⑥ 友だちの心配ができるようになる。

自己中心の塊(?)である子どもたちは、元来、集団行動や団体行動は苦手です。発展途上人として、それらを克服していくところに、幼稚園生活の最大の意義がある、と言っても過言ではありません。今年も、入園して半年の年少組さんが、“奇跡の入場行進”を見せてくれることでしょう。また、「もちつもたれつ」の関係を基盤とする仲間意識に目覚めることは、幼稚園生活の充実をより確かなものにしてくれます。

次は【チャレンジ編】です。

⑦ 目標を持てるようになる。

⑧ 弱い自分に立ち向かえるようになる。

⑨  苦手なことに挑戦できるようになる。

⑩  努力は報われることを喜べるようになる。

少しでも足が速くなりたい、玉入れで一等賞になりたいといった目標は、運動会に取り組むモチベーションを高めてくれます。どんな子どもにも、弱さはあります。その弱さを受容して、それに  挑んでいくことは、「生きぬく力」を養う基盤となります。また、「子どもはみんな運動好き」とは限りません。葛藤しながらも前を向いて頑張っている姿に、エールを送り続けたいと思います。

締めくくりは、【ジョイ編】です。

⑪  人の言うことを注意深く聴けるようになる。

⑫  新しい競技や演技に適応できるようになる。

⑬  親子の触れ合いを喜べるようになる。

⑭  身体を動かすことを喜べるようになる。

⑮  人に喜ばれることをしたいという意識になる。

「誰かのために」という意識は、人間のやる気スイッチをONにしてくれます。人間として身につけるべき大事な資質の一つと言えましょう。とりわけ、「家族に喜んでもらいたい」という素朴で純粋な気持ちは、幼児期の今にこそしっかりと根付いてほしい情操なのではないでしょうか。

上述のように、子どもたち一人ひとりにとって、運動会は“最高の学びの機会”なのです。輝かしい光を放って躍動する子どもたちの姿を、どうかくれぐれもお見逃しなく。

おっと、…。「日本一の運動会」を形作る、もう一つの大切なピースを忘れるところでした。それは、保護者をはじめとするご家族、そして私ども保育者を含めた「大人たちのマナー」です。そのピースがうまく納まった時に、「日本一の運動会」というジグゾーパズルはできあがります。

完成間近、乞うご期待!                                    

 松森憲二拝

 

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