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園長の「給田だより」(2018年2月号)

2018/02/01 7:37:53

「嬉しい“初めてのお話”」  ~夢であいましょう!?~

嬉しいお話を、二つお届けいたします。一つ目は、平成27年5月、満61歳になる前日に誕生したHのお陰で「リアルじぃじ」になった私が、いよいよ平成30年度には、初めて孫と同じ学年の子どもたちを、幼稚園で受け入れることになる、というお話です。1月13日は、Hちゃん世代(そう呼ばせてください)の面々と、1回目のワイワイクラブ施設見学会で顔を合わせる日。プールの案内役の私は、ワクワクしながら駐車場で待機していました。“目に入れても痛くない”子どもたちが、保護者に手を引かれやってきます。「こんにちは」「また会おうね」の挨拶も、園長というよりは、「じぃじ」の声色(こわいろ)だったに違いありません。

見学会と言えば、例年、見学者の方々が口々にしてくださる「園庭の広さ」です。その言葉をモチーフにして原稿にしたのが、平成26年9月、「学校法人佼成学園創立60周年記念事業」のリーフレットに掲載した私の挨拶文です。3年以上も経過していますので、以下にご紹介いたします。

先日、ある新聞のコラムに、「サンマ」という文字が載っていました。「サンマ」とは「三間」であり、子どもたちの遊びに欠かせない条件(環境)である「時間・空間・仲間」のことです。子どもたちに日常的な遊びが少なくなった、とよく言われますが、筆者は「サンマを上手に確保するつとめが社会にある」と結んでいます。このような時代だからこそ、人生の基礎固めとも言うべき幼児期に不可欠な“遊び”の量と質とを高めることが、保育に携わる者の最大の使命であると再認識いたしました。子どもたちの成長を肌で感じてくださっている卒園児・在園児の保護者は、本園の募集力の一つとして、「施設の充実」をあげてくださいます。それは、単に施設自体への賛辞ではなく、そこで展開する自由遊びを中心とした保育内容そのものへの評価であると思います。「この園庭で遊ばせてもらえるのですか!」入園説明会で目を輝かせながら語ってくれたある保護者の一言は、今も耳を離れることはありません。創立60周年を契機に「ワンランク上を目指す」佼成学園幼稚園にとって、先達から賜った広い園庭は、未来に受け継ぐべき大切な宝物です。園庭整備事業をとおして、気力・知力の源である体力(基礎的運動能力)のさらなる向上を志向し、愛しい子どもたちの「生きぬく力」を育んでまいります。

ところで、私事ながら、孫娘Hの話を少しばかり…。昨年大晦日、年越しをするために、杉並区在住の長男夫婦が、2歳8か月の長女Hと5か月の長男Yを連れて、狭山市の拙宅を訪ねてくれました。まずは仏さまにお参り、というとき、Hが、線香立ての中の二十本ほどのお線香を、香炉に一本一本立てていきました。(火の点(つ)いたお線香ではありませんので、ご安心を。)すべてのお線香を立て終わったら、今度は何と、香炉に立てたお線香を一本ずつ、元の線香立てに戻していくではありませんか。香炉の縁(ふち)や経机には、香炉の中の灰が散乱。それを見ている嫁は、ハラハラドキドキ…。そのとき私は、「Hちゃん、お線香を立てるの、上手だね~」と一言。心配気にしている嫁には、「灰なんか拭けばいいだけのことだから」と言いました。嫁はすかさず、「お父さんが、大らかな気持ちでいてくださるので、救われます」と。私にしてみれば、「あちこちに灰を散らかそうが、今はお線香を立てる・戻すという“遊び”を楽しめばいいんだ。それが“好奇心”を育てる種になるのだから」という気持ちそのままだったのですが、嫁は、ほっとした表情をしていました。

二つ目の嬉しいお話。それは、初めての夢のような“夢”のお話です。1月15日の降園時、日頃から笑顔が素敵で礼儀正しいお母さまだなあと思っていたある方から、「今朝、園長先生が夢に出てきたんです」との声。「え~っ、お母さまのことをいじめたりしていませんでしたか?」「いいえ、とんでもない。園長先生に、良い園に入れていただいたことへのお礼の手紙を書こうとしているのですが、バケツに書いているっていう夢なんです」。私は、一安心(?)するとともに、瞬時に、何かこそばゆい幸せな気分になりました。というのも…。

園長就任以来、私は「園児の健やかな成長」「保護者との心通い合う協調」「教職員一同の充実した職場生活の実現」を願ってまいりました。夢の話を聴いた途端、「保護者との心通い合う協調」が保護者の潜在意識に届いたのだ、と直感したのです。“自己満足”、でもいいんです。皆さまの夢の中に、万が一私がお邪魔するようなことがありましたら、どうか仲良くしてやってください!

 松森憲二拝

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