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2013年3月

園長の「給田だより」(2013年3月号)

2013/03/01 9:00:00

「いよいよ“大変”な3月がやってくる」
~ 変身する子どもたち ~

 園長の「給田だより」も、早いもので3月号となりました。可愛い子どもたちとのたくさんの思い出とともに、1年間の経過をしみじみと顧みております。

 のっけからいささか唐突な質問ですが、皆さまは、「大変」という言葉はお好きでしょうか?一般的なイメージからすると、できれば避けたい感じの言葉だと思います。

 手元の『岩波国語辞典』によれば、「大変」の意味を、次のように記述してあります。

①程度がはなはだしいこと。特に、苦労が並並ではないこと。

②一大事。大事件。一大事とも言うべき重大な様子であること。

 実は私は、ある時からこの言葉を、どちらかと言うと、前向きのイメージで受け止めるようになりました。“「大変」というのは「大きく変わる」と書く”という記述に出会ったことが、そのきっかけでした。

 プラスイメージで、改めて上の意味を捉え直してみると、①の意味からは、「決して楽ではないが、やり通すことができれば報われることも大きいこと」とも読み取れます。また、②の意味からは、「一大転換のとき」、つまり「大切なターニングポイント」とも受け取ることができるのです。

 ついつい、「大変だからできない」とか「大変なことは嫌だ」と、愚痴をこぼしてしまうのが人情というもの。しかし、「大変」の意味を積極的な見方に変えてみるならば、決して「困難なもの」でもなく、また「万事休す」でもないのです。

 変わることがなければ、人間に進歩はあり得ません。変わることをまず受容して、その変化を大いに楽しもうではありませんか!(中年の主張?)

 さあ、いよいよ今年最後の月である3月がやってきます。幼稚園にとっての4月から3月まで、どの月をとっても変化のない月などありはしません。しかし、3月ほど大きな変化のある月はないと思います。

 子どもたちは、4月には入学・進級という新たなステージを迎えることを意識しながら、最後の1か月を過ごすに違いありません。 私は心躍る気持ちで、今月号のタイトルをつけました。まるでゴール前のラストスパートのように、必死に頑張り大きく変わろうとしている子どもたちの姿を、一瞬たりとも見逃してなるものか、との決意です。

 大人である私たちも、「ああ忙しくて大変だ」などと言ってはいられません。「よし、大きく変わっていこう!」との気構えで、1年間の有終の美を飾りたい、と願っています。    

 ところで、私は、折あるごとに、子どもたちに「“あいさつ・げんき・おてつだい”が大切だよ」と話してきました。子どもたちもその意味をしっかりとくみ取り、日々幼稚園で実践し、ご家庭でもその成果を見せてくれていることと思います。3月をその「仕上げ月間」とし、私自身もより真剣に子どもたちと向き合ってまいりたいと存じます。

 輝く瞳の子どもたちが、「ウルトラ大変身」してくれることを、心から期待して。

 シュワッチ!        

松森憲二拝

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