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2017年5月

園長の「給田だより」(2017年5月号)

2017/05/01 7:44:14

「私とゴールデンウィーク」  ~“憲”と“みどり”と“こども”の話 ~ 

5月の足音を聞くと、まず思い浮かぶのが「ゴールデンウィーク」。その中心は5月3日~5日の「三連休」。『国民の祝日に関する法律』は、各祝日の趣旨を、以下のとおりとしています。

・5月3日「憲法記念日」
日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する

・5月4日「みどりの日」
自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ

・5月5日「こどもの日」
こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

上の波線部分は、いずれも現在の私の立ち位置に関連するものであり、私自身、「三連休」との深い因縁を、今感じています。実は、5月は私の誕生月。「松森ワールド」にお付き合いください。

まずは、「憲法記念日」。My name is Kenji Matsumori.命名の際、先に「けんじ」が決まって、後から“憲”と“二”の字があてられた、と聞いています。「憲二」の字を他人に説明する際には、「日本国憲法の“憲”に、漢数字の“二”」と伝えます。そのこともあってか、私は幼い頃から、人一倍「政治」や「法律」関心を持ち、一時は、政治家や法律家を目指していました。しかし、今思うと、「国の成長を期する」の文言が、教育畑一筋を歩んできた私の心に響いています。

次に、「みどりの日」。よくテレビや雑誌で、「今日のラッキーカラーは?」という音声を耳にし、文字も目にします。日々関心をお持ちの方もいらっしゃることでしょうが、私には無縁の世界です。なぜならば、不動のラッキーカラーを私は持っているのです。それは、物心ついてからずうっと大好きな「緑」です。緑が好きな理由を、3年間通っていた幼稚園が「みどり幼稚園」だったから、と幼い頃から思い込んでおりました。広島県三原市のその幼稚園のホームページによれば、どうやら私はその園の2期生だったようです。私にも、確かにそんな時代があったのです。ぜひ、想像してみてください。しかし、あることが契機となり、緑が好きなのは、自然の摂理に導かれたのかもしれない、と思うようになりました。そう思うきっかけとなったのが、13年前、同じ職場の方が私の満50歳を祝って詠んでくださった次の短歌です。

志高く掲げて生き行けり 

若葉の(とき)に生まれし君は 

この歌は図らずも、私が生まれて初めて吸った空気が、若葉の季節の空気だった、ということに気づかせてくれたのです。若葉と言えば、間違いなく「緑」。今では、若葉の季節に生まれたから緑が好きなのだ、と得心しています。つい先頃、園長室の扉横に、真新しいルームプレートが付きました。保護者の有志の方々がプレゼントしてくださったのですが、私の好きな「緑蔭」という熟語をモチーフにしてくださったのではないかと、拝察しております。多くの皆さまに木蔭を提供できる私でありたいと、新たな思いにさせてくださいました。私の身の回りに、新たなラッキーアイテムが増えたのです。心から感謝しております。

余談ですが、先ほど述べた「ラッキーカラー」、皆さんはどのようにお考えですか?私は、「好きな色こそがラッキーカラー」という説を、かなり信じています。好きな色は自分の心をウキウキさせてくれます。心がウキウキしていると、物事はうまく運んでいく。つまり、ラッキーなことが次々に起こってくる、というわけです。決して損はありません。騙されたと思って、意識してみてください。何か良いことが、きっと起こるはずです。

最後は、「こどもの日」。私自身、深い(えにし)によって、母の子としてこの世に生を()け、有難いことに、二人の男の子にも恵まれました。それはそれとして、何よりも現在、世田谷区給田の地で、可愛い天使たちの育成に携わらせていただいているという事実が、私に「子どもの世界に生きよ」との天命を示してくれているのです。

ところで、佼成学園高等学校のアメリカンフットボール部が「日本一」になったことは既報のとおりですが、嬉しいことに佼成学園女子高等学校でも、「日本一」の慶事がございました。3月29日、ハンドボール部が、「ジャパネット杯平成28年度第40回全国高等学校ハンドボール選抜大会」で、3年ぶり3回目の全国制覇を果たしたのです。その優勝報告会が、4月15日、立正佼成会大聖堂で行われ、歓喜の瞬間に立ち会うことができました。特に、優勝監督の石川浩和教頭によるスピーチは“インパクト&コンパクト”、聴く人の心を大きく揺さぶる感動的なスピーチでした。

男子校の日本一、女子校の日本一、とくれば、あとは幼稚園の「日本一」です。平成26年度、佼成学園の創立60周年の際、私は「日本一の幼稚園になります!」との宣言をいたしました。その思いは、いささかも変わってはおりません。先の短歌にある「志高く」。今私の目指すべきことは、園の関係者のすべてが、「“佼成は日本一!”という自覚に立つ」ことに他なりません。 

松森憲二拝

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