長崎研修旅行事前学習(高1宗教)~被爆から生き残って~
2015年6月18日 (木)
6月11日の高校1年生の宗教の授業では、9月の長崎研修旅行の事前学習として、Sr.山口春野先生に、被爆体験をお話しいただきました。
当時、女学校の3年生だった先生は、8月9日、いつもの動員先とは別のトンネル内の兵器工場に出かけ、中に入った途端に原爆が投下されたため、無傷で一命をとりとめられましたが、爆心地から500mほどのところの自宅に残っていた2人の妹さんを亡くされています。先生のお話は「優しい語り口」で、被爆の惨状から、ご自身が生き残った意味への問いかけにまで及びました。
生徒たちは、自分とほぼ同年代で被爆された先生のお話に聞き入っていました。
感想文から・・・
☆私が最も印象に残ったことは、目の前にたくさんの犠牲者がいて、助けを求めるのに、自分には何もできなかったと語る先生の表情が本当に無念そうだったということです。「後で来るから」と言っても、それも嘘になってしまったとおっしゃっていました。目の前に苦しんでいる人がいるのに助けられない悲しさに、自分は耐えられないような気がします。
☆大切な命を一瞬にして奪ってしまう原爆の怖さを知る方々から、お話を聞くことができる最後の世代として、私たち一人ひとりが真剣にこの問題に向き合い、後世に伝えていかなければならないと改めて感じました。
☆二人の妹さんの葬儀のときに、お母さんが「二人だけだったのは良いほうだよ・・・・・・」と先生に言われたことに感銘を受けました。この辛い状況の中で、生かされた意味を見出し、わずかでも生きる希望へと変えていくことは、ふつうではできないと思います。
☆今回のお話を聞いて、2度とこのようなことが起こってはいけないと思ったと同時に、先生の心の強さを感じました。先生のように、苦しいことがあっても乗り越えることができるようになりたいです。
|
|