ヨシタケシンスケさんトークイベントに参加しました
2016年12月22日 (木)
12月18日、神奈川近代文学館で行われた「高校生による、高校生のための……ヨシタケシンスケトークイベント」に参加しました。ヨシタケさんは『もうぬげない』や『りんごかもしれない』で良く知られている茅ヶ崎市出身の人気絵本作家です。
高校生向けのイベントということで、ヨシタケさんは自身の高校生の頃の話をしてくださいました。ヨシタケさんには高校生の頃は夢がなく、どうしていいかわからなかったそうです。夢は結構叶わないという、厳しいことも仰いました。そのお話のなかで印象に残っている言葉があります。「例えばサッカーをしていたいという目的のための手段はサッカー選手になることだけではありません。休日に友人と楽しむことでもその目的は達成できるんです」
絵本作家だけれど色をつけるのが苦手でデザイナーさんに着色をお願いしていることや、絵本では大きく絵を描いて縮小するのが一般的だけれども、大きい絵を描くのが苦手だから拡大して本を作っていることなど、ご自分の話を交え、ヨシタケさんは絵本作家らしい、豊かな発想転換によって気持ちを楽にすることの大切さを語ってくださいました。
お話くださった様々な話の中で私が特に好きだったのは、「自転車に乗れるようになると、乗れなかったころの、『どうして倒れないで乗れるんだろう』という気持ちを忘れてしまう、何かができるようになると何かが出来なくなるし、逆に何かができないということは何かが出来ているということ」というお話です。出来るようになると出来なかった頃の気持ちを忘れてしまうほど人間の想像力は乏しい、それはアフリカの貧しい子供たちの空腹を思うことなどとも同じだ、と。豊かな想像力をお持ちのヨシタケさんが仰ることは、一言では表せないくらい深く心に響きました。
トークショー後にはサイン会も行われ、約100人の参加者ひとりひとりにイラストを添えたサインを丁寧になさっていたのも印象的でした。
(高3図書委員)
学校図書室でも人気!
図書室の本にもサインしていただきました!