朝礼での先生のお話
2017年9月22日 (金)
毎週水曜日は、朝礼時に各先生方が今まで体験してきたこと、感じてきたことをお話しする時間が設けてあります。授業では聞くことのできない先生方の貴重なお話。9月20日に話された内容を以下に掲載します。
『おはようございます。中2から高2のみなさんは、先週の研修旅行の疲れはとれたでしょうか。研修旅行は家族で行く旅行とは違うので、事前準備と事後のレポートや感想を書かなければなりませんね。旅の感動を文章に残しておくことは、経験を今後の糧にするために大切なことだと思います。
私は研修旅行には行きませんでしたが、今年の2月に本校の先生方と8月には九段と湘南の先生・生徒の方々と東北の被災地を訪問してきました。
2月には、南三陸に、8月には岩手県の釜石から南へ陸前高田、石巻と震災で津波の被害にあわれた方のお話を伺ってきました。バスで三陸海岸沿いを北から南へ走ると、右手には盛り土と復興作業中の何台ものブルドーザーが入り、復興作業を続けている光景が広がっていました。同じような車窓がずっと続いていましたが、実際に対面してお話を伺うと、それぞれの土地にそれぞれの津波による悲劇があり、復興の苦労もさまざまであることを感じました。町には津波で浸水したビルの3階、4階あたりでしょうか「ここまで浸水しました」と刻まれる建物を真下から見上げました。写真や映像では味わえない恐怖感はわすれることができません。
また南三陸で宿泊した宿では、露天風呂につかりながらみた、月に照らされた海がとても印象に残っています。海の中に眠る多くの亡くなった方の魂に、神さまの平安が注がれているように感じられ、私の大切な旅の一コマになりました。
みなさんも、どうぞ旅の思い出を心に刻み、言葉に残してみてください。』
先週無事に終えた研修旅行。楽しかった思い出とともに、現地で学んできたことを心に焼き付け、勉強への動機付けにしてほしいと感じました。