ようちえんだより

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2020年4月17日 (金)

「喜びのゲーム」~園長ブログ

 コロナ禍の影響で不自由な毎日をお過ごしのことと思います。4月、いつもなら子どもたちの元気な声が園庭や園舎から響いてきますが、いま園はシーンと静まり返っています。世界中、未だ先行きの見通せない状況が続いています。

 『少女パレアナ』というアメリカの児童文学があります。孤児となったパレアナは気難しい叔母に引き取られますが、どんなことからでも喜びを探し出す「なんでも喜ぶ」ゲームを通して、叔母の心を和らげていきます。さらにそのゲームはパレアナから村中に広がり、人々の心が温かく満たされていくという物語です。パレアナは、はじめ屋根裏の額縁も鏡もない殺風景な部屋をあてがわれて落ち込みます。しかしやがて気を取り直して「鏡のないのもうれしいわ。鏡がなければ、ソバカスも見えませんものね」といったようにゲームは行われます。亡くなったパレアナの父は牧師でした。うまくいかないときに聖書に書かれた「主にありて喜べ」「大いに喜べ」といった喜びの句を勘定すると800回も書かれていることに気が付きます。

 折り紙が上手にできたこと、お母さんのお手伝いができたこと、お父さんと体操をしたこと、ベランダのチューリップが咲いたこと、おやつに食べたプリンがことのほかおいしかったこと、久しぶりにおばあちゃんと電話で話せたこと、などなど。身の回りにある「喜び」を見つけていくのも楽しいことです。

 コロナ禍が収束し、また平穏な日常が戻ってきますように。どうぞ健康と安全に気をつけてお過ごしください。お会いできる日を楽しみにしています。

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