平成29年1月12日 5年読書会 =百人一首=
2017年1月19日 (木)
【5年生,図書】
百人一首の和歌の数々には、低学年の頃から五色百人一首を通して親しんでいます。今回、競技かるたとしての百人一首ではなく、その成り立ちや歩みについて 神奈川県かるた協会の牧野先生にお話をうかがうことができました。
百人一首の歌は、和歌集から選ばれています。それらの和歌集の中から百人の和歌が一首ずつ選ばれています。選ばれた歌人は、天皇・親王・内親王、大臣・役人・官女、僧など様々でした。
それぞれの歌人が生きていた時代を推測すると、その年数は約600年にもわたっているそうです。つまり、600年もの間に詠まれた和歌の中から優れた歌が百首選ばれたということになります。
歌人の中には、親子で選ばれている人、祖父、孫など親類も多いです。
歌人に思いを馳せると和歌がとても身近なものに感じられてきます。歌を通して、その当時の様子を垣間見たり、想像したりすることができました。また、何年もの間、詠まれてきた和歌を、日本の文化として大切にしていきたいと思います。
牧野先生ありがとうございました。
《今年は酉年》(鳥を詠んだ歌です)
・あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 柿本人麻呂
・かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける 中納言家持
・よをこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 清少納言
・あわじしま かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜ねざめぬ 須磨の関守 源兼昌
・ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる 御徳大時左大臣