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2018年6月20日 (水)
6月16日(土)に第1回中学説明会が本校の橘ホールにて開催されました。始めに校長より中学の教育目標である「ネイチャー教育からAI時代に対応した人間を育む ―グローバルな時代で活躍する感性教育―」について話をさせていただきました。次に海外研修を終えた中3生徒とネイティブ教員による英語でのインタビュー、田植え合宿を行ってきた中1生徒の動画による活動報告を行いました。参加された保護者の方に、本校の英語教育や体験学習について、関心をもっていただけました。次回は、6月28日(木)に第2回ミニ説明会があります。英語の授業の参観も行えます。
2018年6月18日 (月)
先日、高校時代の恩師に会いました。私が教員になる背景には、たくさんの先生との出会いがあるのですが、この化学の先生は特に私に強烈なインパクトを与えた人です。まず、とにかく厳しかった。チャイムの鳴り始めにきちんと着席していないと怒られ、白衣を忘れたら実験室に入れてもらえず、爪が伸びていたら実験させてもらえない。この先生の試験だけは答案を個々に職員室に取りに行くシステムで、出来が悪いと職員室中に響き渡る声で「全然ダメ!勉強したのか!?」と怒号が飛びました。毎回の授業の何とも言えぬ緊張感を20年経っても鮮明に思い出します。とにかく授業についていくのに必死でした。
一方で、先生はとてもユーモアと教養と愛情に富み、様々な分野の話をよく聞かせてくれ、授業の半分が雑談で終わることもありました。特に、料理、芸術、芝居、映画、本については造詣が深く、色々な世界を教えてくれました。 先生の話はどれも、高校生の私に大人の世界に対する憧れや理想を膨らませるものでした。少しでも先生に近づきたくて、先生お勧めの本を読んだり、先生の家に押しかけて料理を教わったり(当時だからできたことですが)、先生お気に入りの絵を図書館の美術全集で見たりしたものです。
その後、大学生になっても交流があり、大学2年の時にはNY・ボストンに案内してもらい、本場のブロードウェイ鑑賞、美術館巡り、ボストンシンフォニーの演奏…と一流の芸術に触れさせてもらったこともあります。そのために必死にアルバイトをして貯金したのも良い思い出です。そして何より、感性を研ぎ澄まし、大人の世界に溶け込もうと精一杯背伸びをするという経験は、あの時期にしかできないことでした。
久しぶりに再会した先生は78歳でまだまだ「現役道楽人」でした。行きたいと思ったら海外だろうがどこへでも出かけて行き、子や孫のような世代からあらゆる分野の人と“美味しい・美しい・楽しい”を共有して生き生きとしていらっしゃるのです。
先生には化学を叩き込まれ、大学受験のために必要な知識・力を育ててもらいましたが、それ以上に、私は先生から「生きざま」を学んだと思っています。直接言葉で言われたことはありませんが、先生が私たち生徒に伝えたかったことは「世界は広くて深くて魅力的だぞ」「人生は楽しまなくては」「そのための努力は決して惜しむな」ということではないかと思うのです。今なお身をもって実践しておられる先生に会い、久しぶりに私も刺激を受け、また日々を楽しもうと思ったのでした。
2018年6月11日 (月)
高校1年H組が武蔵野美術大学オープンキャンパスに参加しました。美術大学とはどんな学校環境で、学生たちは何を学習しているのか、を知ることが目的です。1年生で実際の大学を訪れることは、これから3年間学習をするなかで、生徒が自分の進路や将来の方向性を具体的に思索し、目標を持って有意義な学習をするための大事な機会になると捉えています。大学では、広報担当の職員より大学の概要と学科の特徴や、実際に大学に通う先輩方のインタビューを聞き、その後、芸術文化学科の西中賢教授による「ピクトグラムを用いた動物園のサインを作成しよう」という授業に参加しました。午後からは、自分の興味ある学科をグループに分かれて見学しました。