4年生 図画工作「木版画」
これまで紙版画や、スチレン版画を制作してきましたが、ベニヤ板を彫刻刀で彫り、
板に凹凸をつけて版を作っていく、木版画制作に取り組みました。
カッター、のこぎり、電動糸のこぎりなど、刃の付いた道具は経験済みだったので、
板の表面を削る彫刻刀は、抵抗なく使ってもらえるだろうと思っていました。
しかし、道具を目の前にすると、怖がってしまう児童も少なからずいました。
利き手で鉛筆を持つように握る。または上から握るように持たせました。
反対の手は、必ず利き手の横に添えてブレーキをかけるように、両手で持つよう徹底しました。
刃の先に手が来ないように注意しながら、手前から奥へ、力を入れ過ぎずに彫ってもらいました。
横向きに彫りたい場合は、板を回転させ、彫りたい線が縦方向になるように向きを変えます。
最初は緊張しながら彫刻刀を握っていた子どもたちですが、慣れてくると集中して、
無言で彫っていました。安全な使い方をしっかり覚えれば、とても便利な道具です。
「細い線はどうやって彫るの?」「円はどうやって彫ればいいの?」など、
ポイントや応用を教えると、すぐに吸収してどんどん彫り進めていきました。
三角刀、丸刀、平刀など、表現に合わせて使い分けてもらいました。
彫った後に出る、丸まった木のくずに興味を持ち、持って帰る児童もいました。
版木が彫り終えたら、次は刷りの作業です。