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2021年3月19日 (金)

第109回卒業式

3月19日(金)、少し早めの、麗かな春の装いに包まれた学園から、120名の森村っ子たちが巣立ちました。昨年度2月末からの休校、学校再開、再度の緊急事態宣言によって学習活動が制限され、諸々の学校行事が形式変更、中止となる中、6年生の子どもたちは気持ちをしっかり持ち、お友達や周りの人と心通わせながら、最高学年として今まで頑張ってきました。

6年前の入学式は土砂降りの雨でした。今日は美しい空が広がっていました。

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P1340852卒業生全員の証書。学園の校章が染められた布がかけられています。永年、卒業式で使われてきた布。時代の変遷とともに証書の形が変わっても、こうしてこの布がかけられ、たくさんの年月を重ねてきたのです。

P1340853卒業生が「卒業式行進曲」の演奏に合わせて入場してきました。ちょっと緊張しているかも。

校歌は新型コロナウィルス感染拡大防止のため歌うことができませんが、中高管弦楽部の演奏と合唱部による録音を聴き、心の中で歌いました。「うさぎとかめ」を作曲された納所弁次郎先生の作られた校歌です。

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【卒業証書授与】

菊組、藤組、桜組の順で、一人一人壇上に上がって校長先生より受け取りました。

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P1340863【校長式辞】

榮太樓(日本橋に本店を置く主に飴を製造する老舗和菓子店)創業者 細田安兵衛(幼名栄太郎)と森村市左衛門翁の関わりを引き合いに、校長より6年生に向けて、はな向けの言葉が伝えられました。「これから先も”自分に正直に、他の人に対して優しく、親切で、勤勉な人でいてください。”」と結びました。

P1340866【お別れの言葉】6年生児童代表

6年生を代表して、お別れの言葉が話されました。自分たちを取り巻く社会、自然環境等々、課題が山積みな現在、それらを解決する重要な存在となるのが自分たちの世代であるとし、社会によりよく関われる、役立つ人となれるよう、これからも頑張ります、と力強い言葉が語られました。

P1340872【卒業生保護者の制作による動画】

例年は卒業式の後に「卒業を祝う会」が体育館で開かれます。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、昨年度から中止となりました。今年度は、代わりに卒業生保護者が作ってくださった動画が披露されました。各クラス順番に、卒業生一人一人の小学校1年生の時の写真と現在の写真が映し出され、6年間の成長が綴られていました。あどけなかった頃のクラスメートの写真に、卒業生の間から思わず「かわいい!」と小さな声が上がっていました。素敵な心温まる動画を編集してくださり、本当にありがとうございました。

【卒業生による、保護者の方へのサプライズ】

卒業生一人一人、お家の方へのメッセージを手紙にしたためました。その手紙を、会場後方にいるお家の方に渡しに行きます。お父様、お母様に手紙を書くことはなかなか普段ありません。数日前に、6年生のある人に「手紙、書いた?」と聞いたところ、「すごく悩んで考えるとなかなか書けない。」という答え返ってきました。卒業という節目にあたって、自分を育ててくれたお家の方に対して、自分の気持ちに向き合い、それを文字にすることは、ちょっと難しいかもしれないけれども、大切なことだと思います。どんな言葉が綴られていたのかはわかりませんが、後方の保護者席を見ると、ハンカチを手にしている人が多くいました。きっと、親子の気持ちの通うひとときがあったのだと思いました。P1340877

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【卒業生退場】

4年、5年の有志児童が歌った「卒業式行進曲」(録音)に合わせて、卒業生が退場します。密になるのを避けるため、在校生は卒業式に参列できませんでした。屋内で歌うことが学校の感染防止の方針として許可されていないので、屋上で6年生のお兄さん、お姉さんのことを思いながら歌いました。歌とともに小鳥の囀りが入っているのが初等部らしいですね。小鳥も一緒に歌っていたのかな?

P1340883卒業生が退場し、校庭で記念写真を撮影している間、保護者の方には会場にてICT担当の教員が作成した動画を見ていただきました。「森山直太朗×Caloriemaiteの”さくらを贈るプロジェクト”」で制作した動画です。森山直太朗氏作詞作曲の「さくら」の歌が、2020年度卒業生を応援するため、森山直太朗さんを含めた各権利者様より140秒版に限り素材開放をしているもので、基準の動画に森村学園初等部6年生の動画を加えて完成しています。6年生の1年間の様子が伝わる、素敵な動画でした。

その後、卒業生全員で校庭に二重円を作り、輪になって、感謝の気持ちを込めて「校歌」を歌いました。音楽の時間、最後まで音楽室で「歌う」ことができなかった6年生。マスクを着用しながらなので大きくないけれども、大空の下に気持ちよさそうな歌声が響きました。

【職員室前にて】

担任の先生との最後の時間を過ごした後、クラスごとにさよならをします。玄関に向かう途中の職員室前の廊下では、先生たちが拍手で送ります。笑顔いっぱいの人もいれば、目が真っ赤な人も・・・。

P1340888いつも「さよなら、また明日ね!」というところですが、今日は「また明日ね。」はありません。

玄関先の桜が咲き始めました。4月には新しい生活が始まります。中等部の先生たちが皆さんと会えるのをとても楽しみに待っていらっしゃいます。

校庭で最後に歌った時のみんなの足跡は、きっと明日にはすっかり消えるでしょう。また学校の中に残していった6年生の残り香も、時間とともに薄れていくでしょう。だからこそ、6年生の皆さんと過ごした「楽しい思い出」を私たち教職員は記憶の中に大切にしまっておきたい、と思うのです。

前向きに物事に取り組み、友達同士、本当に仲の良かった6年生。これからも、人とのつながりを大切に大きく成長していって欲しいと願っています。

109回生の皆さん!ご卒業おめでとう!

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