6年生国語「鳥獣戯画」
国語の教科書に『鳥獣戯画』を読むという単元があります。
『鳥獣人物戯画』甲巻の中からいくつかの場面が紹介されています。
初めて目にした子ども達は、線のみで描かれた、どこかおかしくておもしろい墨一色の世界に驚き、そして、漫画やアニメのように、楽しくモダンなものが21世紀に生み出されていたことに興味を抱いていました。
今回の授業では、4人1組でオリジナルの鳥獣戯画を描こうと投げかけ、グループごとに4コマのストーリーと登場人物を相談して決めました。
グループ活動がようやく再開できたこともあり、楽しそうに様々なアイディアを伝え合い、活発な意見交換をしながら活動が進められました。
筆ペンを利用して半紙に書き始めると、変化に富んだ墨線の動きに苦労していましたが、850年前を思いながら人物の動きや背景を工夫して仕上げていきました。
また、実際に描くことで、漫画の祖・アニメの祖とよばれている国宝の絵巻物『鳥獣戯画』が、「人間の宝」と評価されている理由が少し理解できたようです。
描きあがった6年生による30枚の「オリジナル戯画」は、校舎内に掲示し下級生にも鑑賞してもらっています。その反応も愉快です。
図書室前の廊下にも早速『鳥獣戯画』コーナーが特設されていました。
今回の学習は、日本の文化を学ぶひと時となりました。