今日の森村っ子

ホーム 今日の森村っ子

今日の森村っ子

« 今週の給食(4/18〜22) | メイン | 今週の給食(4/26〜4/28) »

2022年4月25日 (月)

4月25日 創立記念日

4月25日の創立記念日を前に、金曜日のzoomによる朝礼で校長先生よりお話がありました。

「4月25日は森村学園の112回目のお誕生日です。
創立者である森村市左衛門は1855年の安政の大地震で家も焼け、家財も全て失ってしまいました。市左衛門は昼も夜も働き続けたのですが、その時の仲間に初代「榮太樓」の細田安兵衛という人がいました。市左衛門は昼間もずっと働き、夜になると荷車に財布や煙草入れを積んで売り歩き、安兵衛さんは炭のコンロで金つばという和菓子を焼いて売っていました。そして、商いが終わると安兵衛さんが市左衛門に「市さん、そろそろ帰ろうか」と声を掛けて金つばを食べながら二人で帰ったそうです。
その時、二人はいったいどんなことを話したのでしょうか。苦しかった二人はきっと、互いに励ましあい、支え合ったことでしょう。この時、市左衛門はまだ、15歳、16歳でした。榮太樓と森村のつながりはそこから始まり、今に続いているようです。榮太樓とは皆さんが創立記念日のお祝いに受け取る「正直・親切・勤勉」のお饅頭を作っているお菓子屋さんです。
人は一人だと色々なことを考えてしまい、不安が大きくなることがあります。心配でたまらなくなることもあります。一人では頑張れないこともあります。そんな時、相談相手が居たら、力と勇気をもらえます。市左衛門が家も家財もすべてを失うという、大変に苦しい時を乗り越えられたのは、安兵衛さんという仲間がいたからかもしれません。お互いに支え合ったことでしょう。
皆さんももし、困ったことがあったら、近くの人に相談してください。きっと力になってもらえるはずです。是非、友だちを大切にしていってください。そのためには、友だちや周りの人にどんなことをしていったらよいか、困っている人がいたらどうしたらよいか考えてみてください。それが、校訓の「正直・親切・勤勉」の「親切」になります。お互いに親切にすれば、自分も幸せになれるのではないでしょうか。」

校長先生は、入学間もない1年生にもわかるように、森村市左衛門の青年期の出来事をやさしく話しました。今日は学校で榮太棲のお饅頭が配られました。お饅頭には、校訓の3つの言葉「正直・親切・勤勉」の文字の焼印が押されています。このお饅頭を家族でいただくとき、3つの言葉を少しでも話題にしながら和やかなひと時を過ごしてもらえたら良いな、と思います。

Img_8831

112年の歴史を刻んできた森村学園。その間、多くの卒業生が社会に旅立ちました。それぞれの心の中に、「正直・親切・勤勉」の精神が、消えない灯となって明るく一人ひとりの未来を照らしてくれていることを願っています。

Img_8752

入学案内を見る 公開行事等申込