ICTを使った授業の研究~教員研修~
初等部のICTに関しての取り組みは、いままでも多くご紹介してまいりました。
普段はICT担当の教諭を中心に進められていますが、本校はスーパーアドバイザーとして、平井聡一郎先生(経済産業省産業構造審議会臨時委員、文部科学省教育情報化専門家会議委員、文部科学省ICT活用教育アドバイザー、デジタル庁デジタルの日検討委員会WG委員等々)に定期的に授業を見学、アドバイスをいただいています。
今日は5人の教員の授業をご覧いただき、示唆に富んだご意見を頂戴しました。
授業後のお昼休みの個別のミーティングの様子です。今日の授業の振り返りをし、アドバイスをいただいています。

5時間目の5年生国語の授業です。

「報告文(レポート)の書き方を身に付ける」というめあてで授業が行われました。
グループに分かれ、「調べたきっかけ」をipadのアプリ「ジャムボード」で相談をし、
Google documentを使って共同作業で意見をまとめていきます。
児童が下校した後は教員の研修です。
これからの教育において、「統計」がいかに大切か、エクセルを用いて体験しました。
また、ICTを使った授業において、児童のアウトプットに対して、効果的なフィードバックの仕方についても教員同士でコメント機能を使って考えを深めました。日進月歩のICT。常に新しい技術が加わり、進化するため、スキルを常に学び続けていくことはとても大事です。子どもたちの学習に還元できるよう、これからも教職員皆、頑張っていきたいと思います。
6年生 図画工作「詩の世界」
6年生の図工では、気になる詩を探してもらい、詩の情景を想像しながら絵を描いていきました。
9月に入ってからのオンライン授業では、教師側から児童のロイロノートへ送ったアイデアシートに、
詩と、詩からイメージしたスケッチを書き込んで提出してもらいました。
自分で作った詩や、国語の教科書で親しんでいる詩など、人によって選んできた詩は様々でした。

数日前から対面の授業が始まり、アイデアシートを参考にしながら、四つ切り画用紙に絵を描いて
いきました。ある程度下描きができたら、水彩絵の具を使って彩色していきます。

具体的な形を描いたり、抽象的な雰囲気を色で表現したり、想像力を働かせて進めていきました。
言葉や文章から発想を得て絵を描くことは、日頃から読書に慣れ親しんでいる森村っ子にとっては、
難しい作業ではなかったようです。どんどんイメージが湧いてきます。
どんな仕上がりになるのか楽しみですね。
運動会記念バッジ
学校が再開され、一学期に行った運動会の記念バッジが子ども達の手に渡りました。
運動会の大切な思い出の一つとして毎年作られてきたこのバッジは、昨年度と今年度は6年生のデザインによるものです。今年度は、図工の時間にデザインを考え描きました。そのデザインの中から投票によって選ばれた作品がバッジとなりました。

昨年度も今年度もコロナ禍で制限も多く、通常通りの運動会とはいきませんでしたが、そんな中でも一生懸命に取り組んだこと、仲間を応援する気持ち、クラスのみんなとの一体感など一つ一つが大切な思い出となったことと思います。そんな気持ちを表すバッジができました。
嬉しそうに帽子につける子どもたち、毎年一つずつ増えていくバッジが楽しみですね。


9月17日(金)学校再開2日目
学校再開2日目、今日まで午前の短縮授業です。
子どもたちは1学期よりもきめ細かくなった感染防止のための学校生活のルールに、昨日よりも少し慣れた感じがしました。子どもたちにとって、一度に多くの約束を実行するのは困難です。ひとつ一つのルールにきちんと意味があることを、子どもたち自身が理解し納得して行動できなければ、非常に窮屈な学校生活になってしまいます。来週からは子どもたちが楽しみにしている給食が再開されます。最初のメニューは何かな?
5年生の理科の授業では「花のつくり」についての学習が行われていました。朝早く、理科の教員が児童全員分の葛の花を採取してきました。このように教材に本物を使うことができるのも、学園内や近隣が自然豊かな環境であるからなのですね。葛の花を「がく」や「めしべ」「おしべ」などの部分に分け、学習シートに分類をしました。目を凝らしながら花に向き合う子どもたち。(どの子も眉間に皺がを寄せていたのがとっても可愛らしい・・・。)「おしべ」に囲まれた「めしべ」を取り出すのがとても大変そうです。「鼻息で飛んだ!おしべ、どこに行った?!」という声も。やがて、教室のあちらこちらから「やーっとできたー!大変だったー!やったー!」の呟きが聞こえてきました。小さな達成感をたくさん重ねるのは、とても大切なことですね。
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来週より初等部ホームページ「今日の給食」のページも再開されます。ぜひ、そちらも合わせてご覧いただけると嬉しいです。
9月16日(木)学校再開1日目
本日から校舎に子どもたちが戻ってきました。約2週間遅れの新学期です。オンライン学習を行っていたので、授業は昨日の続きのようなところがありますが、やはり久しぶりに”リアル”でクラスメートと会えたことに、どの子も嬉しさいっぱいでした。
1時間目は校長先生のお話を聞き、その後担任の先生から今後の学校生活についての説明を受けました。
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本日は初日なので午前授業でした。
写真は音楽室の様子です。各自のiPadで非常に静かに音楽を聴いています。(対面にならないように、以前のコの字の椅子の配置を変更しました)でも実は、聴いている音楽はノリノリの音楽。写真ではわかりにくいですが、音楽を聴きながら思わず体が動いてしまっている子もたくさんいました。
学習活動に制限が多くても、楽しく、充実した授業にしたい!と、あの手この手で先生たちは工夫しています。「ピンチはチャンス」と捉え、ICTの技術や多くの方の知恵をいただきながら、より充実した学習活動となるように頑張っています。新しい発想やイノベーションは、そんなところから生まれるのかもしれません。
9月15日(水)3年生総合・算数
今日はオンライン授業最終日、3年生の算数の授業をzoom越しに見学しました。
最初に、前の総合の時間に時間の都合で発表できなかった数人に、自分で考えたピクトグラムをロイロノート・スクール(オンラインの学習アプリ)の回答共有機能を使って発表してもらい、クラスのみんなでクイズ形式で考えました。ピクトグラムはオリンピックの開会式でパントマイムで紹介され、話題を呼びました。人にわかりやすく伝わるデザインをいかに考えるかが大切ですね。子どもたちが、「相手に伝える」ことを意識しながら楽しんで作った様子がうかがえました。
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続いての算数では、「長さの単位」についての学習でした。各自で「長さ」に関する問題を作成し、前もってロイロノート・スクールに提出しています。それらの中からいくつかをみんなで考えていきました。
新学期から始まったオンライン授業ですが、本日で終わり、明日から学校が再開されます。今日見学したクラスも「明日学校でね!」という元気な声が聞こえていました。明日からはまた制限のある学校生活となりますが、まずは子どもたち自身が健康、安全に、そしてコロナ対策について、言われたことをただ実行するのではなく、自分自身で意味を考えて行動ができるよう、教職員一丸となって進んでいきたいと思います。
9月14日(火)2年生 算数/6年生 英語
今日は2年生の算数と、6年生の英語の授業をzoom越しに見学しました。
2年生は「三角形と四角形」の単元でした。最初に前時の振り返りをし、三角形と四角形とはどういう図形のことを指すのかを確認しました。続いて、ドットの書かれている紙に、ドットを一つ含む三角形を各自色々書いてみました。また、四角形に直線を一本引いて三角形を作り、図形に対しての理解を深めていきました。
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今日見学したクラスは、昨年度、1回目の緊急事態宣言が発出され、1年生になったばかりでいきなりオンライン授業になってしまった学年の子どもたちです。zoomやロイロノート・スクールという学習アプリの使うにも初めてで、一番ケアが必要だった新1年生でした。1年間、制限がある中でもお友だちと教室で楽しく学び、ICTのスキルを身につけてきました。休校中のオンライン授業というのは、学校での楽しく充実した学校生活があって、その上に成り立つものだ、とつくづく思います。画面越しに、2年生となった子どもたちの、1年間の成長を感じることができました。
続いて、6年生の英語の授業を見学しました。5、6年生は英語もzoomでのオンライン授業があります。1学期末にメディアルームに新しく設置された大きい電子黒板(何と86インチ!2台設置されました)を使って行われました。
テーマは夏休み。夏休みのアクティビティにはどんなものがあるか、イラストを使いながら提示されました。それらのイラストを神経衰弱のゲームで場所を当てていきます。

そして、使う動詞についての説明です。


ノートへの書き方についての指示も。

次はチャット機能を使って、各自が考えた例文をチャットの画面に書き込んでいきます。(英文を打ち込むなんてすごいなあ・・・)どんどんチャット画面に例文が連なっていきます。

最後は、自分が作った例文を声に出して発表した人が、ボックスを開けていくゲーム。
BoysとGirlsチームに分かれて対決です。いい勝負になったところで、授業終了の時間となってしまいました。
明後日より、初等部は学校での授業が再開されます。最初は短縮授業から始まります。久しぶりにクラスメートと会うのを、教員も子どもたちも楽しみにしているのが、Google classroomのメッセージのやり取りで伝わってきます。
明日が自宅でのオンライン学習の最後。「じゃあ、学校でね!」と元気に終わりたいですね。
9月13日(月)6年生 理科
新学期より行っているオンライン授業の様子をお伝えしています。
今日は、6年生の理科の授業をzoom越しに見学しました。専科の授業は社会と理科をオンライン授業で、その他の専科は動画の配信や課題を出す形で行っています。
今日の6年生の理科の授業は、今朝の学校の気象状況の観測を授業者がまとめたショートムービーから始まりました。気圧や気温、風速など、学校の風景とともに報告されました。そしてなんと!理科室前廊下奥、音楽室前の窓に作られた太陽のデモンストレーションが!音楽室前の窓いっぱいに貼られた太陽が物凄く大きくて、驚きました。学校が再開したらぜひ見てみてください。(音楽室に向かう低学年の子どもたちがどんな反応をするか楽しみ・・・)
続いて、「月の見え方」についての学習を行いました。月がなぜ様々な形に見えるのか、zoomの投票機能を使って、自分の考えを投稿しました。その後、各自が事前に用意した球体状のものとライトを使って、どのようにライトを当てたら良いかをブレイクアウトルームで話し合い、その後、それぞれが実際に月の様々な見え方を実験しました。ゴルフボールやテニスボールなど思いおもいの丸いものが画面上に見えました。ん?ビー玉を用意した子もいました。実験大丈夫かな・・・、月が透き通ってしまわないかな?。さすが6年生、実験はじめ!の声とともに、ミュートしてすぐに実験に移っていました。机から離れて別な場所で実験する人は、ビデオ機能をオフにして取り掛かっていました。zoomの扱いも慣れたものです。そして、その実験の様子をzoomと同時に開いている「ロイロノート・スクール」(オンラインの学習アプリ)の提出箱へ提出しました。オンライン授業でも、すぐにお友だちの投稿した動画や写真がアプリ上で共有できるのが便利ですね。
これから月の綺麗な季節です。「なぜかな?」「不思議だな」「調べてみたいな」という気持ちを大切に、様々な自然の事象に触れてください。
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※個人情報保護のため、解像度を落とし、一部モザイク等のエフェクトをかけています。見辛い点がありますことをご了承ください。
9月10日(金)1年生 国語/6年生 ICTの授業
今日は、1年生の国語の授業をzoom越しに見学しました。
この日の国語は、カタカナの「フ、ミ、ヒ」でした。初めにこれら3文字の書き方のポイントをおさえ、次にそれぞれの家の中から、そのカタカナの使われているものを探しました。「みりん」や「みそ」などキッチンにあるものを探した人もいました。そして、ブレイクアウトルーム機能を使って、グループ内で発表をしました。その後、全員で再度集まり、担任が探したものと同じだったら「ハッピー!」と言うゲームをしました。オンライン授業に少しずつ慣れてきた1年生の子どもたち。短い期間に、ブレイクアウトルームでの発表もスムーズ、全員で集まっている時もミュート機能の使い分けもできるようになっていて驚きました。子どもたちの、元気いっぱいの声と笑顔は、オンラインでも健在でした。早く学校で会えるようになりたいです。
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(毎度のことながら、個人情報保護の観点で解像度をかなり落とし、モザイク等のエフェクトを施しています。ご了承ください。)
続いて、zoom越しに6年生のICTの授業を見学しました。1学期もICTを使用しての学習が展開され、そしてまたオンライン授業の今、子どもたちは「デジタル」の世界にかなり触れています。昨日の5年生に続き、DQ(デジタル・シチズンシップ)について、サイバーフェリックスから専門の講師の先生を招いての、3クラス合同の授業を行いました。
最初に、世界で起きているサイバー攻撃の映像をオンタイムで紹介されました。ものすごい数の線が地球を包んでいます。
今日、どんなテーマで授業が行われるかを確認しました。



今日、子どもたちはフォーカスモードでの参加(ビデオオフ参加の状態)でしたが、意見や感じたことをチャット機能を使って共有しました。さすが6年生、チャット機能で自分の意見をどんどん発信していましたが、言葉を選び、マナーも守って、建設的な示唆に飛んだ発言ができていました。
今後、5、6年生はDQのプログラムを使って「デジタル・シチズンシップ」を学びます。昨日、今日の授業は、その導入でした。デジタルの世界と良い距離感でいることや、安全に正しく接すること等々、身につけてほしい力がたくさんあります。
2学期もICTを使っての学習が多くの教科で行われます。ICTをより有効に活用するためにも、一人ひとりの意識が大切だ思いました。
9月9日(木)5年生国語
今日は5年生の1時間目をzoom越しに見学しました。
本日はゲストティーチャーをお呼びして、3クラス合同で特別授業が行われました。
テーマは「 対話って何だろう」で、古瀬正也先生に貴重な講義をしていただきました。
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(※本日の動画は、ファイルサイズが重いです。ご了承ください。個人情報保護のため、編集、モザイク等のエフェクトを施し、解像度をかなり下げています。)
最初に「チェックインタイム」として、チャット機能を使って自由に、今の自分を表現する短い言葉をそれぞれあげていきました。そして次に「ものの見方」が人によって様々であることを体験しました。続いて「会話」「議論」「対話」の違いについてお話をうかがった後、「対話」の体験に入りました。「好きな授業、面白いなと感じた授業」をあげ、グループで発表し合う中で共通点を見出す、というものです。ブレイクアウトルーム機能を使って、それぞれ3人くらいのグループに分かれ、「対話」の時間を持ちました。最後に「会話」「議論」「対話」の違いを振り返りました。「対話」についてのお話を聞いてる子どもたちの様子を見ていると、画面越しではありますが「なるほど!」と頷いている人がいっぱいいました。
高学年になると、国語や算数、総合の授業をはじめとして、多くの教科で「話し合う」という活動があります。残念ながら1学期は、感染対策で活動に制限がかかっており、パーティーションを使う工夫したり、校内をzoomで繋いだり、時間を限定して行うなどして行ってきました。それらを思い起こしてみると、短い時間で有意義な話し合いが行われるには、今日の授業で学んだような「対話」についての理解や、適切な言葉がタイムリーに使えるかなどの力が、より一層問われるのだろうな、と感じました。
子どもたちが、対話する相手の気持ちを尊重しながら、自分の考えを上手に伝えられるような人に成長していってくれることを願っています。